このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
本文ここから

利島の動植物

メジロ

冬、ヤブツバキの咲く頃には、メジロをはじめとした様々な野鳥が島中を飛び回っています。山地や北の地方のものは、冬になると暖地に移動します。メジロは、体色がうぐいす色で、目の周りが白いのが特徴です。秋には熟したカキに集まり、春にはツバキ、ウメ、サクラなどの花の蜜を吸っています。

メジロ

オオミズナギドリ

利島の南端地域は、野鳥のオオミズナギドリの繁殖地となっています。3月頃から11月頃まで巣を営み、7月頃卵を産み、オスとメスが交替で卵を抱いて育てます。夏に繁殖するオオミズナギドリは、利島ではマトリと呼ばれています。空を飛んでいるときや海を浮遊しているときはとても得意げですが、陸上生活がとても苦手。夜の山道を車で走っていると、道端に座っているマトリをひいてしまいそうになります。鳴き声がとても特徴的です。

オオミズナギドリ

クワガタ

利島産のノコギリクワガタは、伊豆大島産の原名亜種。新島、式根島、神津島および三宅島産は伊豆諸島南部亜種ミヤケノコギリクワガタとされていますが、その中間点の利島産は原名亜種とされるようです。島では、地面を歩き回っているものをよく見かけます。

アオウミガメ

ドルフィンスイムやスクーバ・ダイビングなどで、アオウミガメやサメの遊泳、タカベやイサキの群れなど、すばらしい光景を見ることができる利島の海。イルカと違って、アオウミガメは海中を泳いでいるため、探して見つけることが難しく、もし出合うことができたら幸運です。アオウミガメの大きさは80cm~100cm、重さは70kg~230kgととても大きく、ほかのカメと違い、海草を食べて生活する草食動物です。

アオウミガメ

イルカ

島周辺には、ミナミハンドウイルカが棲み付いていて、イルカと一緒に泳いで遊ぶドルフィンスイムができます。平成26年11月時点で、20頭のイルカが確認されています。御蔵島には100頭いますが、利島は島が小さいため、イルカ達を見つけやすいと言われています。利島も御蔵島同様に、イルカとの遭遇率はほぼ100%です。

イルカ

ヤブツバキ

島の80%が常緑のヤブツバキに覆われていることもあり、1年を通じて青々とした景色を見ることができます。冬に花を咲かせるヤブツバキは、初夏から秋にかけて油を充分に含んだ実つけます。秋にたくさんの実が落ちると、農家が1つずつ丁寧に拾い上げ、自宅の軒先で乾燥させます。乾燥した実は工場へ持ち込まれ、様々な工程を経て春先に椿油となります。椿林が段々畑になっていて、素晴らしい景観を形成しているのは、椿の実が雨などで流れ落ちないために工夫をした、先人の知恵なのです。

椿満開

スカシユリ

海岸の砂れき地や崖などに生えるユリ科の多年草。大きさは20cm~60cm。海岸の岩場や崖、砂地や山地などに自生しています。海岸の強い風にも耐えるためか、茎の長さは約30cmと短めです。見頃は6月~7月で、茎の先端に数輪の花をつけます。 花の色はオニユリに似ていますが、上向きに咲き、花びらと花びらの間に隙間があいていることから、スカシの名前が付いたと言われています。利島では海沿いの草地や岩場できれいな花を咲かせています。

スカシユリ

サクユリ

梅雨の時期には、「世界最大のユリ」と言われるサクユリが、島の各地で大輪の花を咲かせます。 サクユリはカサブランカの交配親の1つで、大きいものは草丈2m以上、花径30cmほどに成長します。利島に自生したものを園芸種にし、品種改良を重ねてつくられた「サクユリシントシマ」と呼ばれる新品種が中心です。利島港を上がった集落の東西に広がるサクユリの栽培地と椿畑。この周辺を散策するコースが「サクユリ・椿鑑賞の道」です。山の中に気品あふれる香りが漂っています。

サクユリ

シイノトモシビダケ

梅雨から初夏にかけて湿度の高い日の夜の山で、光るキノコの「シイノトモシビダケ」に出くわすことがあります。見られる時期には、虫よけやライトを用意して、散策してみてください。ただし、食べるキノコではありません。傘の大きさが2cm程の、小さくて見つけにくい鑑賞用のキノコです。

シイノトモシビダケ

お問い合わせ

このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。

本文ここまで
以下フッターです。