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神津島の動植物

カンムリウミスズメ

日本の近海にのみ生息している、絶滅の恐れがある海鳥。大きさはムクドリとほぼ同じ、全長24cmで、冠羽と頬が黒く、後頭部は白。そんな白黒のコントラストがかわいらしい鳥です。餌をとるために潜水し、水中を飛ぶように泳ぎます。一生のほとんどを海上で過ごし、陸に上がるのは、繁殖期のわずかな期間だけ。神津島では、「ギャァバ」とも呼ばれます。

カンムリウミスズメ

イソヒヨドリ

アフリカとユーラシア大陸に広く分布するヒタキ科の鳥で、翼長は約13センチメートルです。繁殖期の4~6月に掛けて、美しいさえずりを聞かせてくれます。イソヒヨドリは和名で「磯鵯」と書き、和名どおりヒヨドリに似ています。海岸や岩山などの岩場で多く見られます。神津島村の村の鳥として制定されており、マンホールの蓋に描かれるなど、神津島の人々に古くから親しまれています。

イソヒヨドリ

ナミエヤマガラ

神津島は、絶滅危惧Ⅱ類に指定されている亜種「ナミエヤマガラ」の主要生息地です。
ナミエヤマガラは、伊豆諸島の北部に位置する利島、新島、神津島に固有種として分布しており、神津島が最も個体数が多いといわれています。もともと生息密度が低くて個体数が少ない状況でしたが、近年は生息地として適した常緑広葉樹の自然林が減少しつつあり、さらに生息地の消失や分断化が進みつつあります。

ナミエヤマガラ

ミクラミヤマクワガタ

ミクラミヤマクワガタは5cmに満たない小型のクワガタで、地球上では神津島と御蔵島にだけ生息しています。飛べないため、ひたすら地上を歩き回ります。また、樹液を吸わず、珍しい生態をしています。環境変化による影響で個体数が減っているともいわれ、現在、条例によって採集が禁止されています。

キンメダイ

茨城県沖以南の太平洋側の温暖な海に分布。体長は約50cm。真っ赤な魚体と大きな眼が特徴で、眼は暗い深海でも餌を探し出すために大きく発達し、角度によって金色に輝いて見えます。ハダカイワシ類やヨコエソ類などの小魚、甲殻類、ゴカイ類などの動物性食。ホタルイカなども捕食しています。キンメダイは姿形の美しさはもちろん、栄養価も高く、食べてもおいしいので、市場では高級魚として扱われています。鮮やかな赤い体色が美しく、マダイの代わりに祝儀魚として用いている地方も多くあります。

キンメダイ

コウヅエビネ

神津島には、多くの野生の蘭が自生しています。コウヅエビネは神津島独特の蘭で、5月には可憐な花を咲かせます。4月上旬に、神津島原産のコウヅエビネを中心に島内で栽培された約100鉢のエビネランを展示する「神津島えびね展」が開催されています。

コウヅエビネ

クロマツ

クロマツは、日本各地の海岸に多く見られる松で、樹高40mに達するものもあります。神津島でも、海岸に生えるものは立派な樹木に成長し、絶えず強風が吹く天上山の山頂では、地をはうように生えています。アカマツと比較して黒っぽい樹皮をしており、針葉もアカマツより硬く、枝振りも太いことから、別名「雄松(オマツ)」とも呼ばれています。一方、アカマツは「雌松(メマツ)」と呼ばれています。

クロマツ

サカキ

サカキ(榊)の枝葉は、神事において神前に供えられることで知られています。サカキは、ツバキ科の常緑高木で、高さは約10mあります、山野に自生して、初夏には白い花を咲かせます。天上山へ登る道の途中、高山植物が生い茂る各所に自生しています。

サカキ

希少種のラン イワチドリ

神津島には、多くの野生の蘭が自生しています。その中でも、絶滅が心配される希少種の蘭のイワチドリは、岩の陰に隠れるようにして咲いています。環境省レッドデータブック絶滅危惧種ⅠB類。

イワチドリ

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このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。

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