このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
本文ここから

三宅島の動植物

国の天然記念物で絶滅危惧種 三宅村の鳥アカコッコ

アカコッコは国の天然記念物であり、絶滅危惧種でもあります。愛くるしい顔つきとコントラストのある羽色が魅力で、海岸から山腹、民家周辺など各所で見られます。黒い頭部に黄色いアイリングとくちばし、胸からお腹にかけては濃いオレンジ色、背中の茶色が特徴です。イタチによる捕食や、2000年の雄山の噴火による自然の影響を受け、生息数が減少しています。アカコッコ館を運営する(公財)日本野鳥の会では、アカコッコの生息環境や個体数のモニタリングと、アカコッコの調査を同時に行っています。

アカコッコ

国の天然記念物で絶滅危惧種 イイジマムシクイ

春から夏にかけ、渡り鳥として三宅島に飛来するイイジマムシクイ。夏は伊豆諸島へ飛来し、冬はフィリピン方面で越冬するとされています。日本固有種で絶滅危惧種として、国の天然記念物に指定されています。小型の鳥で、背面はオリーブ緑色、下面は白く、クリーム色の眉斑があります。クモなどの虫を食べるほか、カジイチゴなどの木の実も好んで食べます。イイジマムシクイの名称は、日本鳥学会初代会頭を務めた飯島魁(いさお)にちなむとされています。

イイジマムシクイ

伊豆岬で出会える渡り鳥 ウチヤマセンニュウ

ウチヤマセンニュウは、ウグイスの仲間で、非常に数が少なく、絶滅危惧種に指定されている貴重な野鳥です。尾羽の形とその先端にある白点が特徴の一つです。三宅島は、ウチヤマセンニュウにとって伊豆諸島最大の繁殖地で、その中でも伊豆岬は随一のポイントです。伊豆岬では、春から初夏にかけての時期(4~6月)に、かなりの高い確率でウチヤマセンニュウに出会うことができます。

ウチヤマセンニュウ

黒潮が育む海の生き物

海では、黒潮の恩恵によって南方系の海水魚が見られます。春から秋にかけて、ミヤコキセンスズメダイや、ナンヨウツバメウオなど、南の海で生まれた海水魚が黒潮に乗って運ばれてきます。また、三宅島に生息する魚類のミヤケテグリ(ネズッポ科)や、南日本とハワイ諸島の鑑賞魚のレンテンヤッコ、ウスバノドグロベラなど、珍しい魚も住んでいます。サンゴの種類も約90種と豊富で、多様な生き物を観察できます。

ミヤケテグリ

三宅村の木 スダジイの森

スダジイは、高さ20m以上になる巨木で、日本の常緑広葉樹を代表する樹木です。樹冠が球形のため、スダジイの森はこんもりとした森になります。樹皮は黒っぽい褐色で、縦に裂け目が入っています。葉の先は細く、葉の裏側は金色です。5月になると黄色の小さな花を咲かせ、花が樹冠いっぱいに咲くと、森全体が見事な黄色になります。三宅島の森は、長い年月をかけて、スダジイの森になりました。写真は、大路池の側にある樹齢600年以上といわれるスダジイの巨木の「迷子椎(まいごじい)」です。

迷子椎

火山が生んだ野生のアジサイ ガクアジサイ

村の花のガクアジサイは、初夏(花期:6~7月)に島内の至るところで見られます。真ん中に小さく青色の花が集まることで、花房となって咲き、その回りに白い額縁状の飾りがつきます。ひらたく額縁のように咲くため、この名前がつきました。それぞれの花は成長の度合いが違い、よく見ると色も様々です。最初から色がだんだん移り変わり、見る人を楽しませてくれます。

ガクアジサイ

南国の花々、ハイビスカスやランタナなど

三宅島には、色鮮やかなハイビスカス(6~10月)など、南国の植物も多く咲いています。また、開花したあと、時間とともに花の色が変化する和別名「シチヘンゲ(七変化)」ともいわれるランタナ(5~10月)、伊豆七島のシチトウスミレ(3~5月)、暖地の海岸で見られる植物のトベラ(4~5月)、漢字で「宝鐸草」と書くホウチャクソウ(4~5月)、寒さに弱い南日本限定のグンバイヒルガオなども生息します。山や丘陵の林内で見かけるユリ科の花、スカシユリ(6~8月)は、島の様々な場所で見ることができます。

ハイビスカス

お問い合わせ

このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。

本文ここまで
以下フッターです。