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父島の観光

KAKAと南洋踊り、小笠原太鼓、スティールパンなど南国の音楽と踊り

タマナの木をくりぬいて作った太鼓をギンネムの棒でたたくKAKAの音に合わせて、腰みのをつけ、花の髪飾りをさして優雅に舞う、南洋踊り。戦前、サイパンやグアムなどのミクロネシア地域に出かけていた人々が持ち帰り伝えたもので、現在は東京都の無形文化財に指定されています。また、八丈島の移住者から伝わった小笠原太鼓や、小笠原に伝わる古謡やオリジナルの歌で踊るフラ、ドラム缶から作られた打楽器のスティールパンなど、小笠原は南国の音楽と踊りにあふれています。

南洋踊り

1月1日 日本一早い「海びらき」

小笠原の年末年始は、12月31日にカウントダウンパーティーが始まり、1月1日には日本で一番早く海びらきを行います。パーティーは午後11時頃スタートし、小笠原の一年を振り返りながら、午前0時にカウントダウンのかけ声とともに、花火が打ち上げられ、新たな年を迎えます。日本一早い海びらきは、神事による海の安全祈願はもちろんのこと、もち撒きやウミガメ放流、郷土芸能の披露なども行われます。海にはいった人には「初泳ぎ証明書」が発行されます。

日本一早い、海開き

6月 返還記念祭

昭和43年6月26日に小笠原諸島が日本へ復帰したことを祝い、返還記念日前後の週末に返還記念祭が行われます。父島では、子どもたちの出し物から始まり、南洋踊り、ダンス、フラ、太鼓、スティールパンなど、村民による盛りだくさんの演目が続きます。そのステージの脇では、パッションフルーツやラム酒などの特産品のPRや夜店が出店しています。

返還記念祭

8~9月頃 サマーフェスティバル

夏のおよそ1か月あまりの間、毎週のようにイベントが開催されるサマーフェスティバル。
大村海岸でのウミガメ放流を皮切りに、南洋踊り&KAKAや、盆踊り大会、音楽イベント、フラの祭典、野外映画会、ビーチバレー大会、星空観望会など、多種多彩な演目で地元の人も観光客も一緒に夏を楽しみます。お盆の花火大会では、青灯台より海をバックに花火が打ち上げられ、間近でのんびりと楽しめます。

サマーフェスティバル

11月 大神山神社例大祭

父島の中心部の大村地区を一望できる高台に建つ大神山神社。毎年11月1~3日に例大祭が行われます。初日の奉納子供相撲と2日目の奉納大人相撲では、子どもから大人まで迫力満点の勝負が繰り広げられます。大人相撲では母島や硫黄島の自衛隊の人も参加して、その年の横綱が決まります。最終日の日中は神輿が街中を練り歩き、民宿やお店に立ち寄ります。だれでも担げるのでみんなで担いでお祭りを盛り上げます。夜は、奉納演芸大会で例大祭が締めくくられます。

大神山神社例大祭

南島

父島南西沖にある南島は、「沈水カルスト地形」という石灰岩特有の特殊な地形で、「ドリーネ」というくぼ地や「ラピエ」という鋭くとがった岩が見られ、ヒロベソカタマイマイの半化石が残っているなど、国の天然記念物にも指定されている小さな無人島です。美しい景色もさることながら、海鳥やウミガメの繁殖地でもあります。また、かつていたヤギがいなくなり、植生回復事業やネズミ対策が進んだため、生態系が回復しつつあります。この島では利用ルールに則り、適正なエコツーリズム利用がなされています。

南島

東平サンクチュアリー

父島の中央部に位置する東平サンクチュアリーは、アカガシラカラスバトの生息環境の保全が最優先される場所です。同時に適正利用も進められており、3つに分かれたエリアの自然観察路は許可を受けたガイド等の同行があれば利用できますが、バッファーゾーンの林内歩道はさらに特別講習を受けたガイド等の同行が必要です。コアゾーンとなっている生息重点区域は立入禁止です。また、高木林帯から低木林帯まで植生の構成が変化に富んでいることから、アサヒエビネやムニンノボタンなどの固有の希少な植物も多く目にすることができます。

東平サンクチュアリー

千尋岩

千尋岩は父島の南部、円縁(マルベリ)湾に面した海抜200m以上の断崖絶壁です。海のツアーなどで船上から岩を見ると、赤い岩肌がハート形に見えるため、通称「ハートロック」と呼ばれています。陸路の場合は、固有の植物などの自然観察をしながら、自動車やレーダー受信設備などの戦跡、大きなガジュマルも見つつ、千尋岩の真上の絶景を目指します。なお、このルートは許可を受けたガイド等の同行が必要です。

境浦園地

兄島海域公園

父島のすぐ北側で兄島南部のキャベツビーチ,万作海岸付近の兄島瀬戸に面する兄島海域公園は、海中景観が優れているため、2009年に海域公園地区として指定されました。透明度が高く、サンゴ群集が大きく成長し、その中を様々な熱帯魚が群れをなして泳いでいます。海のツアーで訪れることができ、シュノーケリングやダイビングを楽しむことができます。

宮之浜園地

特色ある海岸(父島)

父島の大村地区の前に広がる大浜海岸は通称「前浜」と呼ばれており、海水浴を楽しむ親子連れを多く見かけます。二見湾内東部にある境浦は、沖合に戦時中に座礁した濱江丸の残骸があり、シュノーケリング等のポイントとなっています。島北部にある宮之浜や釣浜は、ビーチに珊瑚があるため、魚が豊富でシュノーケリングに最適です。島西部にある小港海岸は、海岸林を抜けると白い砂浜と青い海が広がっており、海岸右手の奥に枕状溶岩を見ることもできます。

小港海岸

漁業

小笠原には日本で最も広い漁業水域があります。遠く硫黄島や沖ノ鳥島周辺まで、島の漁師さんたちの漁場です。以前はハマダイ(通称オナガダイ)、アカハタ(通称アカバ)などの底魚一本釣り漁業が主流でしたが、現在は深海縦縄漁法の導入により、回遊するカジキ類やマグロ類が多くなっています。そのほかにも、サワラやイセエビ類、イカ類、アオウミガメなども水揚げされています。製氷冷蔵施設の整備や輸送技術の改善が進み、たくさんのおいしい小笠原の魚介類が本土に出荷されています。

オナガダイ

加工品

小笠原では、亜熱帯の気候を活かして育てられたフルーツなどでつくられたお菓子やジャム、ジュース、調味料など、様々な加工品がお土産として人気です。そのほか、小笠原の海水から作った「島塩」や日本で初めて栽培が始められたという歴史を持つコーヒー、南国の島の花々の蜜を集めたはちみつなどもあります。水産加工品では、根強いファンが多いマグロやタコの燻製、サワラのみりん干しなどがあります。

島塩

民芸品

小笠原固有の樹木であるとともに「村の木」であるタコノキの葉による小物入れやペンケース、バッグなどの編物「タコノ葉細工」が代表的な民芸品です。また、在来樹木であるテリハボク(通称タマナ)を使ったアクセサリーや外来樹木であるアカギの箸などの木工品も製作されています。そのほかにも、アオウミガメの甲羅を使ったアクセサリーや赤土染めの布製品、小笠原で出た廃瓶を再生させたガラス製品などもあります。

タコノキ

島寿司

小笠原に来たら一度は食べたい島寿司。八丈島などの伊豆諸島がルーツとも言われています。普通のお寿司と違い、シャリが甘めで、わさびのかわりにからしを使うのが特徴です。ネタは、サワラなど島の魚を漬けにしたものです。初めて食べると、普通のお寿司より甘めでびっくりしますが、さっぱりとした味わいのネタと相まってどんどん箸が進みます。

島寿司

ウミガメ料理

小笠原ではアオウミガメを食べる食文化が引き継がれています。ふ化増殖にも取り組みながら、年間に一定の数だけ食用として捕獲しています。赤身の筋のない部位を使うカメのお刺身は、臭みもなく、さっぱりとした味わい。ショウガ醤油で食べるのが一般的です。また、お刺身だけでなく、お寿司としてもおすすめ。カメの煮込みは、父島と母島では味付けの仕方が異なりますが、父島では小笠原の塩だけで味付けをし長時間煮込んだ伝統料理。クセはありますが、クセになる味です。

ウミガメ料理

地魚のフライのバーガー

地魚の中でも珍しいのが、その名の通り、サメ肉を使ったご当地バーガー。バンズにミートパティの代わりに、サメ肉のフライがはさみ込まれています。いわゆるフィッシュバーガーです。サメ肉であるため、臭みがあると思われるかもしれませんが、柔らかな肉質でクセがないので、食べやすく、とても美味しいと評判です。

サメバーガー

ピーマカ、ダンプレン

小笠原の伝統的な郷土料理、家庭料理として、ピーマカやダンプレンがあります。ピーマカはルーツはハワイにあると言われる魚料理。島でササヨとよばれる魚などに、短冊切りにした大根を加え、酢と橙の果汁に漬けたものが代表的です。ダンプレンは、19世紀に小笠原に入植したアメリカ人が伝えたと言われ、鶏でとったスープに、キャベツや白菜、ジャガイモ、タマネギなどの野菜を入れ、小麦粉に水を入れてこねたものを落として煮込んだ洋風すいとんです。

ダンプレン

エコツーリズム

東洋のガラパゴスとも呼ばれる固有で豊かな自然を持ち、2011年には国内4番目の世界自然遺産に登録されるなど注目を集める小笠原諸島。生態系のままの豊かな大自然を安全に安心して楽しんでいただくために、南島・石門、カントリーコード、森林生態系保護地域の指定ルートなど、世界遺産登録以前から地元の団体や島民と国、都、村が協力して自然資源の持続的利用を目指すルールを自主的に定めながら、エコツーリズムを実践しています。

エコツーリズム

海のレクリエーション

ボニンブルーと呼ばれる小笠原の紺青の海では、ホエール・ドルフィンウォッチング、ダイビング、スノーケリング、釣り、シーカヤックなど海のレクリエーションが豊富です。2月から4月いっぱいはザトウクジラウォッチングのベストシーズン、冬から春にかけて親子で仲良く泳ぐ姿を見ることができます。一年中を通して野生のイルカの姿を楽しめるドルフィンウォッチングでは、状態が良ければ夢のドルフィンスイムも。ダイビングやスノーケリングでは高い透明度を誇る海で珊瑚や南国の魚も見られます。

海のレクリエーション

山のレクリエーション

小笠原諸島は誕生以来一度も大陸とつながったことがない海洋島です。海流・風・鳥等に運ばれてきた動植物が定着し、多様な島の環境の中で適応放散を繰り返しながら独自の進化を続けています。また、明治の初めに始まる開拓からの人々の生活の痕跡や、太平洋戦争時の戦跡が島内の各所に残されています。ハイキングやトレッキングをはじめ、生き物観察、歴史・文化探訪など、ガイドと一緒に森を歩きながら、世界で小笠原にしか生息していない固有の動植物を観察したり、歴史や文化を探訪してみましょう。

山のレクリエーション

夜のレクリエーション

夕陽、星空、オガサワラオオコウモリ、グリーンペペの観察など、小笠原の夜には多くの魅力が待っています。暗闇の中で、活発に活動している動物や植物。みんなでそーっとその姿を見に行ってみましょう。そこには都会では出会えない驚きや発見がたくさんあるはず。旅のもうひとつの魅力、星空観賞なども一緒にお楽しみください。晴れた日には一面に広がる星空に、たくさんの流れ星が見られます。

グリーンペペ

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このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。

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