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父島の公園の特徴

30余りの島々からなり、有人島は父島・母島のみ

小笠原諸島は東京の南、はるか1,000kmにある島々で、大小30余りの島々からなり、太平洋上の広大な海域に南北約400㎞にわたって散在しています。国立公園区域は、聟島(むこじま)列島、父島列島、母島列島、火山列島の北硫黄島そして西之島です。一般の人が住んでいる島は、父島と母島のみで、約2,500人が生活を送っています。
気候は亜熱帯海洋性気候に属し、四季を通じて温暖多湿で、年間平均気温約23℃、冬場の平均気温約18℃と気温の年較差が少なくなっています。 年間降水量は約1,300mmと本土(東京)よりやや少なめです。

父島

島の成り立ち

約4,800万年前、フィリピン海プレートの下に太平洋プレートが沈み込みを始め、プレート下のマグマが引き起こす海底火山活動により父島列島と聟島列島が誕生しました。その後、マグマの発生する位置はより深い西側へと移動し、約4,400万年前に母島列島が誕生しました。現在もプレートの沈み込みは続いており、火山列島の硫黄島などでは火山活動が観測されています。2013年11月には、西之島の南東で噴火が起こり、新たな陸地が誕生後に西之島と一体化し、西之島は噴火前のおよそ9倍の面積に拡大しています。

海底火山で生じた西之島

海洋島における生物進化が評価され、日本で4番目のユネスコ世界自然遺産に登録

小笠原は今まで一度も大陸と陸続きになったことがない海洋島であることから、生き物たちは空を飛んだり、海流・風・鳥に運ばれて島に偶然たどり着き、独自の進化を遂げた結果、独特な自然が形成されました。これが世界自然遺産の「生態系」の評価基準に合致するとして評価され、平成23年6月に日本4番目のユネスコ世界自然遺産として登録されました。 小さい島でありながら固有種の割合が高いこと、陸産貝類や植物において進化の過程がわかる貴重な証拠が残されていることが高く評価されています。

多くの固有種が生息する自然豊かな島

枕状溶岩やボニナイト、沈水カルスト地形などの世界的にも珍しい地形・地質

父島列島誕生の時に発生したボニナイト(無人岩)は、島弧の誕生期にのみ発生する特殊な安山岩の一種で、世界で最も大規模に露出し、良好な保存状態で残されています。この岩石が風化して海岸に集まった鉱石がうぐいす砂です。南島では、石灰岩が浸食・風化してできた地形が海中に沈んだ沈水カルスト地形がみられます。ほかにも、高さ200mの断崖絶壁である海食崖や、海底火山の噴火でできた枕状溶岩など、珍しい地形や地質の宝庫です。

沈水カルスト地形の南島

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このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。

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