八丈島の観光
![八丈島の観光のブランディング](tourism.images/00_hachijo_top.jpg)
1月 八丈島産業祭
八丈島のすべての産業が揃うお祭で、毎年春先に開催されます。農林部では、切葉、切花、鉢物、野菜の品評会をはじめ、洋蘭を使ったフラワーアレンジの製作体験や、花壇苗、野菜、観葉植物などの即売、八丈フルーツレモンの販売などが行われます。商工部では、八丈島産商工業製品の品評会、特産品や郷土品の展示即売、郷土料理(島寿司、くさや、あしたばドーナツなど)の試食、島酒の試飲などが行われます。水産部では、島の魚料理や加工品の販売が行われます。多くの方々が来場される例年行事です。
7月 八丈島芸能文化祭
八丈町多目的ホール「おじゃれ」で毎年行われる、芸能をテーマにした文化祭です。八丈島には、たくさんの芸能、たくさんの踊りが受け継がれています。その踊りや音色は人々の暮らしに溶け込み、根付いてきました。文化祭では、継承されてきた古い文化と新しい文化との融合を通じて、さらなる新しい文化を創造していきます。古い文化を受け入れる若者が少ない現状を踏まえ、八丈島の文化を伝承していくことも、文化祭の大きな目的となっています。
![八丈島芸能文化祭](tourism.images/02_bunkasai.jpg)
美しい円錐形をした八丈富士
伊豆諸島最高峰にして、美しさを兼ね備えた八丈富士は、別名「西山」と呼ばれ、標高854mです。この山は、階段を利用して、片道1時間から1時間半程度の手軽な登山で歩くことができます。山頂まで登れば、「お鉢巡り」と称して火口の縁を一周することができます。何より、山頂から見下ろす島の海岸線や紺碧の海の眺めが素晴らしい景勝地です。中腹の鉢巻き道路までは車で行くことができ、特別な登山技術や装備がなくても登ることができます。ただし、履きなれた、滑りにくい運動靴をご用意ください。
![八丈富士](tourism.images/03_fuji.jpg)
三原山には唐滝、硫黄滝、大滝など滝が多く、野性味があふれています
八丈島が誇る見晴らしの良い山で、「東山」とも呼ばれ、標高は700mです。10万年以上も前に誕生した山で、川や滝が多く、樹木がうっそうとしています。唐滝は落差36mで、岩が前傾しているため、風で水がしぶき状になって落ちてきます。鳥のさえずりが聞こえるとても良いスポットです。登山ルートは「硫黄沼・唐滝の路」と「三原山山頂への路」の2つのコースがあり、三原山山頂へは車が通行できる舗装された三原林道を経由していくことができます。山頂には駐車スペースがないため、タクシーで行くことをお勧めします。
![三原山、唐滝](tourism.images/04_taki.jpg)
八丈島随一の景色、登龍峠(ノボリョウトウゲ)の展望
八丈島を一周する都道の中で、最も曲がりくねった急な坂道を「登龍峠」といい、新東京百景にも選ばれています。山の上から道を見ると龍が昇ってくるように見えるため、この名前がつきました。峠道の頂上近くの展望台は、八丈富士、神止山、八丈小島、底土港や神湊港、三根市街が一望できる随一の景勝地で、ドライブやサイクリングが楽しめます。
アクセス:八丈島空港または底土港から車で20分。
八丈島歴史民俗資料館
八丈島歴史民俗資料館には、八丈島の民俗資料や考古資料、流人の歴史などが展示されています。八丈島の自然や文化財をはじめ、実際に使われてきた民具が保管されていたり、宇喜多秀家(うきたひでいえ)公を含め流人の歴史を詳しく紹介しています。旧八丈支庁舎を利用した歴史ある建物は、国の登録有形文化財に指定されています。また、屋外の庭園も整備されており、昔ながらののどかな自然を感じることができます。平成30年6月に八丈支庁展示ホール内へ移設。*写真は旧資料館。
アクセス:八丈島空港から車で約5分、または底土港から車で約10分。
![旧八丈島歴史民俗資料館](tourism.images/06_shiryokan.jpg)
八丈島の漁業
八丈島では、トビウオ漁や、カツオなどを捕獲する曳き縄漁をはじめ、カツオ漁、キハダやビンチョウなどのマグロ漁、テングサなどの海藻類の漁など、漁業が盛んです。ムロアジやトビウオは、くさやの食材にもなります。今、世界的にマグロ類の漁獲規制が強まっており、海外からたくさんのマグロを輸入している日本でも、マグロの値段が高くなり始めています。八丈島ではキハダ、ビンチョウなどのマグロが多く獲れるため、需要が高まれば島外への出荷が増えることも予想されます。
![ムロアジ棒受網漁](tourism.images/07_gyogyo.jpg)
花き観葉植物栽培
島中央部の平坦地から南部にかけて農業地帯が形成され、その多くは畑です。八丈富士の中腹は牧場として活用される一方で、西側斜面地では、耐寒性があり砂礫土壌に適したアロエが栽培され、食用や化粧品材料などの原料として利用されています。フェニックス・ロベレニーなどの観葉植物やフリージアなどの花卉(かき)は、東京市場や海外などに出荷し、農業生産額は都内区市町村の中で一、二を競っています。
![フェニックス・ロベレニー](tourism.images/08_ki.jpg)
肉厚で柔らかい八丈島産のくさや
くさやは、江戸時代から300年以上の伝統がある保存食と言われています。魚に塩をまぶし、天日で干して加工されてきましたが、塩は貴重品であったため節約しなければならず、魚の塩干しを作る塩水を捨てずに何度も繰り返し使い続けていくうちに、魚のたんぱく質を源に発酵がはじまり、これが代々伝わる塩汁(くさや汁)になったと伝えられています。八丈島のくさやは、新鮮なムロアジやトビウオをさばいて作られるため、肉厚で柔らかく、匂いも少なく食べやすいと人気があります。
![八丈島名産くさや](tourism.images/09_kusaya.jpg)
健康野菜のあしたばを使った自慢料理
アシタバ(明日葉)は、関東の太平洋沿岸をはじめ、日本と中国に自生。八丈島では古くから栽培されていて、「八丈草」とも呼ばれています。さわやかな香りと独特の苦みを持つセリ科の多年草で、新芽を摘んだ翌日には新たな芽が出てくると言われるほど生命力が強く、それが名前の由来でもあります。ミネラルやビタミン類など栄養素が豊富で、健康野菜としても注目されているアシタバ。八丈島では天ぷらやおひたし、ごま和え、煮物など、多彩な料理で食卓に並び、郷土料理として一般家庭でもよく食されています。
![八丈島のアシタバ料理](tourism.images/10_ashitaba.jpg)
サーフィン・ダイビング
汐間海岸では、毎年夏にサーフィンの大会「タコスカップ」が行われています。八丈島の大自然が生み出すサーフブレイクは、ロングライドできるよい波も多く、そこから見える景色が美しいのも魅力です。また、八丈島周辺すべてがダイビングポイントであり、黒潮が流れる八丈島では、「八丈ブルー」と形容される、吸い込まれそうなほど綺麗なマリンブルーの海が特徴です。溶岩が生み出した海底アーチという独特な地形とも相まって、海中は幻想的な世界が広がります。
![ダイビング](tourism.images/11_diving.jpg)
登山・温泉・黄八丈機織り体験
登山をはじめ、温泉や機織り体験など、八丈島は陸のレクリエーションも豊富です。温泉は全部で7か所あり、絶景の露天風呂温泉「みはらしの湯」からは、昼間は太平洋が見渡せ、運良くクジラの泳ぐ姿が見られることもあります。また、夜には満天の星空を見ながらの入浴も人気です。日本三大紬と称される「黄八丈織物」は、この島に古くから伝わる天然の草木染めと手織による伝統工芸品です。事前に予約が必要ですが、着付け体験や、機織り体験もできます。
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このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。