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母島の動植物

固有種の昆虫類

小笠原の昆虫類は列島や島ごとに独自の進化を遂げており、これまでに1300種以上確認され、現在でも新たな種が発見されています。しかし、昆虫を捕食する外来トカゲのグリーンアノールにより、父島や母島では固有の昆虫が数を大きく減らしています。その一方で、オガサワラシジミ(母島)、オガサワラハンミョウ(兄島)、トンボ類(弟島、兄島、母島列島)を保護するための取組が進められています。また、オガサワラゼミはその鳴き声で小笠原の秋の告げてくれます。

オガサワラトンボ

固有の哺乳類・鳥類

小笠原の陸鳥は15種確認されており、その多くが固有種となっています。アカガシラカラスバトは、かつては幻の鳥といわれるほど少なくなっていましたが、保全の取組がなされた結果、現在は山域に限らず集落でも見かけるようになっています。他にも、村の鳥であり母島列島にしかいないハハジマメグロやオガサワラカワラヒワ、小笠原唯一の猛禽類オガサワラノスリ、ハシナガウグイスなどがいます。また、夕方の空を舞う唯一の固有哺乳類のオガサワラオオコウモリもいます。

ハハジマメグロ

シダ類

父島の中央部から南部にかけての湿った林内、林縁や沢沿いに、木生シダが多く見られます。また、母島では、うっそうと茂る森の樹冠から、多数のマルハチが突き抜ける光景が見られます。マルハチは、名の由来にもなっている、茎の表面にある葉柄の落ちた跡が特徴的です。漢字の八の字を逆さまにした、まるでいたずら書きのような面白い模様が目を引きます。父島にある木生シダは、広域分布種のヘゴと小笠原固有種のマルハチと小笠原固有種で父島にしか分布しないメヘゴがあります。

マルハチ

母島の湿性高木林

母島や父島の一部には、高い湿度に適した背丈20mもの高い樹木(シマホルトノキ、ウドノキ、モクタチバナ、アカテツ、オガサワラグワなど)で構成された「湿性高木林」があります。特に母島の標高が高い山では、海からの湿った風が山を駆けのぼって雲霧帯を形成した急斜面や風衝地に、キク科の木本植物であるワダンノキを中心とした雲霧林がみられます。アカギなどの外来樹木が急速に分布を広げ、在来植物に置き換わってしまう事態も起きています。

母島の湿性高木林

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このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。

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