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平成10年度 東京都内地下水中のダイオキシン類の調査結果

ページ番号:443-113-144

平成11年6月29日
環境保全局

東京都内地下水中のダイオキシン類の調査結果について

一般環境としての地下水中のダイオキシン類及びコプラナーPCBの実態を把握する目的で、平成10年度に東京都が初めて実施した調査の結果がまとまりましたので、お知らせします。

  1. 調査した都内20地点の地下水中のダイオキシン類濃度はND〜1.2 pg-TEQ/lであった。国内の地下水中のダイオキシン類の調査データは少ないが、環境庁が9年度に実施したダイオキシン類の総合パイロット調査と比較すると、同程度であったが高いデータもみられた。
    なお、平成10年度に東京都が実施した都内の河川水中のダイオキシン類の調査結果と比較すると低かった。
  2. 同時に調査したコプラナーPCBについては、全ての調査地点で検出され、濃度は0.00042〜0.12 pg-TEQ/lであった。これは、都内河川中のコプラナーPCBの調査結果よりは低かった。

[問い合わせ先]
水質保全部水質規制課

1 調査内容

(1) 調査地点(ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。図―1(PDF:433KB)

20地点(井戸21カ所):都の一般環境土壌調査地点の近傍(既存の井戸18カ所、新設井戸3カ所)

(2)調査対象物質

  • ダイオキシン類 2,3,7,8−四塩化ジベンゾパラジオキシン等29種類
  • コプラナーPCB 12種類

(3) 調査時期

平成10年10月〜平成11年1月

(4) 採水方法及び分析方法

「ダイオキシン類に係る水質調査マニュアル」(環境庁)に準拠した。

2 調査結果の概要

(1)ダイオキシン類(表―1

ダイオキシン類は調査地点のうち3地点でTEQ換算濃度0であり、残り17地点で0.00062〜1.2pg-TEQ/lであった。平成9年度の環境庁の調査の中央値(0.028pg-TEQ/l)と今回の調査の中央値(0.014g-TEQ/l)を比較すると同程度であったが、最大値は1.2pg-TEQ/lであり比較的高い値であった。この地点については3月に再度調査を行ったところ0.25pg-TEQ/lであった。
最も毒性の強い2,3,7,8-CDD (2,3,7,8-四塩化ジベンゾパラジオキシン)はいずれの調査地点からも検出されなかった。

(2) コプラナーPCB(表―1

コプラナーPCBは全ての調査地点で検出され、濃度は0.00042〜0.12pg-TEQ/lの範囲であった。今回の調査でのコプラナーPCBの中央値(0.0017pg-TEQ/l)と、都内河川調査での中央値(0.052pg-TEQ/l)とを比較すると、今回の調査結果のほうが低かった。

(3)土壌中のダイオキシン類濃度との相関

ダイオキシン類について、平成10年度に都が実施した都内の一般環境における土壌の調査結果との関係をみたが、とくに相関はみられなかった(ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。図―2(PDF:84KB) )。

(4)  懸濁物質(水の濁り)とダイオキシン類

ダイオキシン類は水に溶けにくいといわれていることから、地下水中のダイオキシン類は粒子状物質に吸着されて存在することが考えられる。このため、地下水中の懸濁物質とダイオキシン類の関係をみたが、とくに相関はみられなかった(ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。図―3(PDF:66KB) )。

3 今後の対応

現在、地下水中のダイオキシン類については調査データが少ないことから、平成11年度も引き続き地下水中のダイオキシン類の調査を行い、データを蓄積する。
また、今回新設した井戸については、地下水質の安定状況を把握するため、引き続き調査を行う。

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