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更新日:2018年2月9日
平成11年2月10日
環境保全局
東京都内大気中のダイオキシン類の調査結果
大気環境中のダイオキシン類については、本年度は年4回調査を実施することとしていますが、このたび第3回目の調査結果がまとまりましたのでお知らせします。
1 調査目的
東京都内の一般環境大気中におけるダイオキシン類の濃度を把握することを目的として、調査を実施した。
2 調査内容
(1) 調査地点
バックグラウンド1地点を含む20地点で実施した。 (別図参照)
(2) 調査対象物質
2,3,7,8 − 四塩化ダイオキシン等28種類
(3) 調査月日等
平成10年11月10日(火曜日)、11日(水曜日)にそれぞれ24時間連続採取
(4) 測定・分析方法
「有害大気汚染物質測定方法マニュアル(環境庁大気規制課)」に準拠した。
3 調査結果
今回の調査結果を2,3,7,8 ー 四塩化ダイオキシン等価換算濃度で示すと次のとおりであった。
(1) バックグラウンドの檜原を除く19地点で調査した2日間の平均値は、最小値が福生市本町の 0.11pg-TEQ/m 3 、最大値が葛飾区鎌倉の0.86pg-TEQ/m 3 であり、19地点の平均値は0.42pg-TEQ/m 3 であった。
(2) 環境庁が定めた「大気環境指針」 0.8pg-TEQ/m 3 を超えているか否かは、年平均値と比較して行うこととされている。したがって、本年度においては年4回の調査結果で比較する必要があるが、今回の調査結果のみでみると、「大気環境指針」を超えたのは、19地点のうち1地点であった。
4 今後の調査予定
ダイオキシン類については本年度は4回調査することとしており、第4回目を2月2日?4日に実施した。
ダイオキシン類の調査結果については、大気汚染テレホン・Faxサービス及び環境保全局インターネットホームページで提供を行っています。
大気汚染テレホン・Faxサービス 電話:03-5320-7800
環境保全局ホームページアドレス http ://www.kankyo.metro.tokyo.jp/
〔問い合わせ先〕
大気保全部 大気監視課調査係
電話:03-3699-1331 内線 650
大気監視課管理係
電話:03-5388-3482
表 都内のダイオキシン類の調査結果
(単位:pg-TEQ/m 3 )
調査地点 | 本年度第3回調査結果 | 本年度3回実施した 調査結果の平均 | 平成9年度調査結果 年平均 | ||
---|---|---|---|---|---|
10年 | 10年 11月11日 | 平均 | |||
(1)港区白金 | 0.31 | 0.32 | 0.32 | 0.25 | 0.49 |
(2)目黒区碑文谷 | 0.23 | 0.26 | 0.25 | 0.22 | − |
(3)大田区東糀谷 | 0.32 | 0.36 | 0.34 | 0.30 | 0.67 |
(4)世田谷区世田谷 | 0.26 | 0.33 | 0.30 | 0.26 | 0.73 |
(5)中野区若宮 | 0.40 | 0.57 | 0.49 | 0.40 | − |
(6)荒川区南千住 | 0.38 | 0.78 | 0.58 | 0.37 | − |
(7)板橋区氷川 | 0.37 | 0.58 | 0.48 | 0.35 | − |
(8)練馬区石神井台 | 0.44 | 0.54 | 0.49 | 0.49 | 0.74 |
(9)足立区島根 | 0.39 | 0.56 | 0.48 | 0.33 | 0.96 |
(10)葛飾区鎌倉 | 0.78 | 0.93 | 0.86 | 0.42 | − |
(11)江戸川区春江町 | 0.51 | 0.70 | 0.61 | 0.31 | 0.89 |
(12)八王子市片倉町 | 0.24 | 0.37 | 0.31 | 0.41 | 0.58 |
(13)立川市錦町 | 0.18 | 0.12 | 0.15 | 0.42 | − |
(14)武蔵野市吉祥寺南 | 0.49 | 0.42 | 0.46 | 0.45 | − |
(15)町田市能ケ谷 | 0.17 | 0.22 | 0.20 | 0.45 | − |
(16)小金井市本町 | 0.61 | * 0.73 | 0.67 | 0.73 | − |
(17)福生市本町 | 0.091 | 0.13 | 0.11 | 0.29 | 0.53 |
(18)東大和市奈良橋 | 0.21 | 0.24 | 0.23 | 0.45 | − |
(19)清瀬市下宿 | 0.77 | 0.73 | 0.75 | 0.79 | 1.4 |
上記地点の平均 | 0.38 | 0.47 | 0.42 | 0.40 | 0.78 |
(20)西多摩郡檜原 | 0.068 | 0.045 | 0.057 | 0.087 | 0.16 |
注1)*は11月13日の調査結果注
2)「−」は平成9年度には調査を実施していないが、本年度から調査を開始した。
気象状況(東京管区気象台のデータ)
月日 | 天気 | 平均風速 (m/s) | 大気の安定度 |
---|---|---|---|
平成10年11月10日 | 曇時々晴 | 3.2 | 絶対安定 |
平成10年11月11日 | 曇後晴 | 2.5 | 絶対安定 |
平 年 | − | 3.2 | − |
注)絶対安定:地上と高度1,000mの気温差が7℃未満の状態をいい、汚染物質の拡散は小さくなる。
用語の解説
1 ダイオキシン類
ダイオキシン類は、ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン(PCDD)とポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)の総称であり、PCDDには75種類、PCDFには135種類の異性体がある。
2 pg : 1兆分の1gを表す単位で、ピコグラムという。
TEQ : ダイオキシン類の中で、最も毒性の強い2,3,7,8−四塩化ダイオキシンに換算して表したもの。
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