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東京の湧水ゆうすいみず

 湧水は、昔から人々の暮らしと密接に関係しています。現代においても周辺の自然環境とあいまって、湧水は人々に潤いと安らぎを与え、身近な生き物にふれあえる場として、都市において貴重なオアシスとなっています。東京の湧水は、武蔵野台地や、多摩川の支川である秋川、浅川流域に多く見られます。

 

 東京の湧水について写真や動画で地形との関係も含めて紹介しています。

 

 湧水の元である地下水については、以下の報告書及びレポートで詳細を記載しています。

   

等々力渓谷(世田谷区)

 武蔵野台地の南端を矢沢川が侵食してできた、延長約1㎞の東京23区唯一の渓谷で、多くの湧水が見られます。「等々力不動尊」という寺もあり、かつて修行に用いられた瀧として知られる湧水もあります。都心にあるとは思えないほどに自然が豊かで、四季折々の自然は訪れる人の目を楽しませる散策スポットとなっています。

 最寄駅は東急大井町線の等々力駅です。谷沢川に沿って歩くと地層が見える場所や、渓谷ならではの植生を見ることができます。甘味処もあるようなので、一休みしながら歩くのもいいかもしれません。撮影は雨の平日でしたが、観光、散歩に来ている人が多くいました。

  
            

清正の井戸(渋谷区)

 明治神宮内にある井戸です。明治神宮の森で涵養された地下水が湧出し、菖蒲田とともに都民に親しまれています。

 読み方は「きよまさのいど」です。事実は不明ですが、加藤清正が掘ったとする伝説があり、歴史的にも興味深いものです。原宿駅から鳥居をくぐって、庭園へと歩いていきます。坂を下りて菖蒲田を通って奥へ行くとあります。周りを見渡すと一段低くなっていて、崖線下であることがわかります。毎分60ℓの湧出があるようで、滾々と湧き出していました。

  
           
           
        

日野市中央図書館下(日野市)

 市民の関心の高い湧水(市民による水質調査等)です。豊田駅南口から徒歩約10分のところにあり、同駅の南東400メートルのところで日野台地が一段下がっており、この崖線にある湧水です。

 撮影時にも水を汲みにきている人がいて、湧水が地元の生活になじみのあるものだと感じました。湧き出している量も多いようで、これぞ「湧水の音」がしていると思います。図書館から急な階段を下りたところにあります。湧水場所には草がたくさん生えていて、直接は見られなかったです。

  
        

都立赤塚公園(板橋区)

 今回は湧水と関係のある植物に注目してみました。

 都立赤塚公園は都営地下鉄三田線の高島平駅、または新高島平駅から10分程度歩きます。

 桜が咲く頃、都立赤塚公園では「ニリンソウ」が見ごろを迎えます。都内最大のニリンソウの自生地になっていて、武蔵野台地の北側の崖線にあります。湧き出すような湧水は確認されませんでしたが、地形の特徴から土壌はしみ出すような湧水でしっとりしています。

 生物多様性の保全に湧水も関係していることがわかる場所です。

  
       
           
        

南沢緑地(東久留米市)

 環境省の「平成の名水百選」に選ばれている湧水です。東京の名湧水57選にも選ばれています。

 場所は武蔵野台地の北側の崖線沿いにあります。昔、多摩川作った台地の端に湧水が多く見られます。

 湧水から続く小川は、一年を通して安定した湧水量と水質を保っています。夏の時期、こどもの遊び場にもなっているようです。

 撮影時はまだ水遊びをするには寒い時期で、こども達の遊んでいる姿はなく、雨上がりだったこともあり、しっとりとした情景の撮影となりました。

  
地下水について詳しく知りたい人は

 持続可能な地下水の保全と利用に向け、地下水位と地盤沈下の状況等について検証し、報告書をまとめています。

 さらに、あまり目に触れることがない地下水についての基礎知識や最新の研究内容を、イラストや写真などを使い分かりやすく解説した「東京の地下水・地盤沈下レポート」も作成しています。

湧水紹介
湧水を撮影した場所

 上の動画は右の地点で撮影しました。地形の変わり目にあるのが特徴です。

 今後も様々な場所で撮影していきたいと思います。

お問い合わせ

このページの担当は自然環境部 水環境課 です。

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