ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフ
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相対的な頻度出典:文部科学省、気象庁気象研究所「令和6年9月の石川県能登の大雨に地球温暖化が寄与」⃝気温上昇の影響は既に身近に顕在化しており、この影響に備える適応策を進め、リスクを最小化する必要があります。⃝私たちの未来は、これからどれだけ気温が上がるかによって格段に変わってきます。自分たちのためにも、将来を生きる若者や子供世代のためにも「気温上昇を1.5℃未満に抑える」努力を諦めない。そのようなシナリオを選んでいきましょう。⃝人為的な地球温暖化によって、猛暑の発生頻度の上昇や降雨量の増加が引き起こされていたことが明らかになってきています。事例2024年7月の記録的な高温2024年7月の高温イベントの発生確率地球温暖化が無ければ発生確率はほぼ0%地球温暖化により総雨量が15%程度増加(①と②の差分から算出)①地球温暖化が生じている条件下②地球温暖化がなかったと仮定既に生じている気候変動の影響は避けられない。しかし、これ以上大きくならないようにすることはできる。近年、個々の異常気象に対して、地球温暖化がどの程度の影響を与えていたかを定量分析する“イベント・アトリビューション”の研究が進展06 ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフ事例2024年9月の石川県能登の大雨2024年9月21日から22日の大雨シミュレーション4℃シナリオ1.5℃シナリオ10年に1度の高温頻度:9.4倍頻度:4.1倍10年に1度の大雨強度:+30.2%強度:+10.5%世界の海面水位の上昇55〜90cm28〜55cm北極海の海氷ほぼなくなる43%減少0.8■平年の気候条件0.60.40.20.014実際の気候条件温暖化が無かった場合の気候条件出典:文部科学省「令和6年夏の記録的な高温や大雨に地球温暖化が寄与」2024年7月の気温16日本上空約1500メートルの気温(℃)18Topics異常気象の発生が気候変動により影響を受けていることが科学的に証明私たちの手で、より影響の少ない「未来のシナリオ」へ

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