ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフ
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生物多様性の保全・回復気候変動対策循環型経済の推進都市環境の改善ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフ 57出典:国土交通省「グリーンインフラ   実践ガイド」を基に作成⃝両者の取組は相互に影響を与えることから、相乗効果やトレードオフ(負の影響を及ぼす)を考慮し、両課題の解決に貢献※IUCNレッドリスト(2024年)する取組や行動を進めていくことが非常に大切です。〈都の主な施策〉⃝森林循環の促進⃝公共・民間施設での多摩産材の利用拡大⃝多摩の森林再生場として藻場を創出※ネイチャーポジティブ :生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せること出典:林野庁ウェブサイト※海洋生態系が、光合成によりCO2を取り込み、その後海底や深海に蓄積される炭素出典:東京港藻場創出の活動方針密接に関連する気候変動と生物多様性。問われる相互作用⃝現在4万6千種以上の生きものの絶滅が危惧され※、気候変動は生物多様性損失の要因にもなります。生物多様性は、植物の光合成によるCO2吸収や、水源の涵養による土砂流出抑制などを通じて、気候変動の緩和策・適応策にも貢献します。ネイチャーポジティブ※の実現に向けた取組により、生物多様性と気候変動の同時解決を進めていく森林の循環と再生自然と共生した水辺創出〈都の主な施策〉⃝豊かな海域環境、ブルーカーボン※、環境学習の都市部におけるグリーンインフラ〈都の主な施策〉⃝雨水貯留浸透施設やレインガーデン等の整備、取100年先を見据えた緑のプロジェクト「東京グリーンビズ」─「自然と調和した持続可能な都市」の実現 ─組事例の情報発信⃝屋上や壁面等を活用した立体的な緑化推進〈2035年に向けた政策の方向性〉⃝農地や樹林地などの今ある緑を未来へ継承し、生物多様性の保全・回復を図る⃝公園の整備や立体的な緑化などを推進し、緑の持つ多様な機能を社会課題の解決にも活用森林循環のイメージ健全な森林を保つために、伐る、使う、植える、育てるサイクルを作り、木材を活用森林吸収によりCO2削減に貢献ブルーカーボン生態系を構成する藻場の創出生態系の保全・環境学習の場に都市緑化で、暑さ対策やCO2削減に貢献グリーンインフラ雨水流出抑制生息・生育環境の保全・創出自然観察・遊びの場の創出未来を守るために、気候変動と生物多様性の危機にどう立ち向かう?Topics

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