ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフ
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海外からのバイオマス資源輸入資源採取主に都外素材生産加工流通・販売循環的利用都内使用済み物品の回収・処分消費⃝Scope3を含めたCO2排出量の見える化やCO2削減に取り組む中小企業を支援⃝Scope3の削減に向け、SAFを使用した航空貨物輸送を利用する事業者に対し、SAF使用に伴う輸送料の上乗せ分を支援燃料の燃焼 原材料通勤 輸送・配送※1 企業がESGを含む非財務情報を開示する際の国際基準。国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が作成 ※2 サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が提示 ※3 原則、Scope3を含めた開示 ※4 建築物の建設から解体までのCO2排出量電気の使用製品の使用製品の廃棄⃝Scope 3とは、企業の事業活動に関連する他者の温室効果ガス(GHG)の排出量のことです。例えば、企業から消費者にひとつの製品が提供されるまでには、様々な過程があり、廃棄時を含めて多くの温室効果ガスが排出されます。温室効果ガス排出量の削減には、サプライチェーン※全体での取組が不可欠です。⃝企業の本社機能が集積する東京は、都市活動において、都内外の多くの資源・自然資本を消費しており、都市の責務として、Scope 3の観点も含めた取組を進めていくことが※自社からの排出量にとどまらず、製品の原料調達から廃棄時までの一連の流れ必要です。⃝2023年に国際的なサステナビリティ関連財務情報の開示基準※1が公表。2025年3月には、Scope 3も含めた日本版の開示基準※2が示され、2027年から大企業への適用※3が検討されています。国内外で中小企業等を含むサプライチェーン全体の温室効果ガスの算定・削減への取組が強化されつつあります。⃝建築物のホールライフカーボン※4(WLC)算定ツールが公表され、国が建築のライフサイクルCO2排出量を把握する制度の検討を開始しています。また、Scope 3算定のためのシステムツールをスタートアップ企業が提供するなど、より低炭素な資材を選択する動きが始まっています。⃝都の物品・サービス(プリンター等)、公共工事用資材(低炭素アスファルト等)の調達時に、Scope 3の視点を順次導入⃝東京都社会的責任調達指針を策定し、都の契約の受注者及びサプライチェーンを担う事業者に遵守を求めることで、環境・人権・労働・経済に配慮した持続可能な調達を実現⃝新築建物を対象とした建築物環境計画書制度に、建設時CO2排出量の把握・削減や、低炭素資材等の利用を評価する仕組みを導入し、建築のサプライチェーン排出対策を推進都庁における調達(物品・工事等)建設時のCO2削減企業のScope 3への対応支援Scope 3って、何? 東京がScope 3に取り組む必要性サプライチェーン全体を視野に入れた脱炭素化の動きの高まり~東京都は、Scope 3を視野に入れた取組を進めています~Scope 150 ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフ上流Scope 3自社Scope 2下流Scope 3サプライチェーンの温室効果ガスは3つに分類鉄・非鉄、セメント石油化学 等生物多様性への影響が大きいGHG排出量が多いサプライチェーン全体の脱炭素化に向けて-Scope 3-Topics

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