[間伐により適切に管理された森林]0932030年目標施策の方向性地域の生態系や多様な生きものの生息・生育環境の保全生物多様性の保全上重要な地域の保全及び拡大 東京都自然保護条例に基づく、保全地域の新規指定・公有化を進めるほか、レンジャーやボランティア団体等とも連携しながら、自然公園や保全地域、水道水源林などの都内の自然環境を適切に保全していく。特に、固有の生態系を有する島しょ部は、生物多様性の観点から重要な地域であるため、適切に保全していく。[横沢入里山保全地域]●生物多様性バージョンアップエリア10,000+※ 2030年までに「自然地の保全管理」、「みどりの新たな確保」、「公園・緑地の新規開園」により、生きものの生息・生育空間や生態系サービスの維持・向上が図られるエリア=「生物多様性バージョンアップエリア」10,000haの達成を行政として目指し、みどりの質の維持・向上とみどりの量の確保・拡大が図られている※OECM(保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)など民間等の取組を「+(プラス)」で表現し、様々な主体とともに目指すことのできる目標とする。●新たな野生絶滅ZEROアクション 2030年時点で、新たに野生絶滅となる種がゼロとなるよう、減少している野生生物の保全・回復を図るための取組が様々な主体とともに実施されている 東京は、開発や自然への働きかけの縮小などにより、生物多様性の拠点となる緑地などの断片化・縮小化が進み、多様な生きものの生息・生育環境が減少している。また、侵略的な外来種の影響により、希少種を含む在来種の捕食、在来種との競合・交雑、農作物への食害、人への危害なども発生している。 東京の自然の基礎的な情報を基に、現在残っている良好な生物多様性の保全を進めるとともに、既に劣化してしまった生物多様性の回復を図ることで、東京の豊かな自然を後世につないでいく。 また、都立公園や海上公園の新規開園を進め、担保性のあるみどりを拡大するとともに、既存のみどりにおける生物多様性の保全や民間等の取組と連携した自然環境保全を促進していく。 さらに、荒廃した人工林を間伐して針広混交林化を目指す取組や、鳥獣保護区の指定による野生鳥獣の生息場所の確保などにより、都内の生物多様性保全の基盤となる森林環境を確保していく。 加えて、自然公園区域における海域の拡張や海域公園地区の新規指定を国と連携しながら進めるとともに、干潟や藻場等の保全・創出、水生生物に配慮した海岸の保全整備などにより、海域における生きものの生息・生育環境を適切に保全していく。生物多様性の保全と回復を進め、東京の豊かな自然を後世につなぐ
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