東京都環境基本計画
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年間日数(日)年間日数(日)気温(℃)年間日数(日)[気温の現在と将来の比較]日最高302520151050+3.9℃現在将来区部日最低日平均気温+3.4℃+4.2℃現在将来現在将来多摩部島しょ部1601401201008060402006050403020100200180160140120100806040200[真夏日日数の現在と将来の比較][猛暑日日数の現在と将来の比較][熱帯夜日数の現在と将来の比較]100日77日58日58日区部多摩部43日37日8日12日区部多摩部71日51日35日9日区部多摩部現在将来79日44日島しょ部現在将来8日0日島しょ部現在将来122日50日島しょ部073現 状 世界的な気候変動の影響により、これまで経験したことのない猛暑や豪雨、それに伴う自然災害の発生、熱中症リスクの増加や農作物の品質低下などが全国各地で発生し、その影響は、東京にも現れている。IPCC第6次第2作業部会報告書(2022年2月公表)では、「人為起源の気候変動は、極端現象の頻度と強度の増加を伴い、自然と人間に対して、広範囲にわたる悪影響と、それに関連した損失と損害を、自然の気候変動の範囲を超えて引き起こしている」とされている。 持続可能な社会を実現し、東京の明るい未来を切り拓いていくため、緩和策と併せて、気候変動の影響に適応する能力及び強靭性を高める「適応策」に強力に取り組んでいく。気温・気温は、区部、多摩部、島しょ部ともに上昇すると予測されている。また、どの地域でも平均気温や日最高気温と比べて日最低気温がより上昇すると予測されている。・真夏日、猛暑日、熱帯夜は区部、多摩部、島しょ部ともに増加すると予測されている。東京における将来の気候の変化予測  IPCC第5次報告書で用いられたシナリオのうち、気候政策を導入しなかった場合の最も温室効果ガス排出が多いシナリオ(RCP8.5)に基づいた気象庁の予測結果を活用し、東京の将来(2086~95年の10年平均)と現在(2010~19年の10年平均)を比較した結果は次のとおりである。降雨 ・年降水量は、区部及び島しょ部では将来は現在より減少する傾向を示している。一方、多摩部では増加傾向を示しており、地域により増減の傾向に違いが見られる。・短時間強雨及び無降水日は、全ての地域で増加する傾向を示している。気候変動適応策の推進

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