[廃棄物の自動選別など廃棄物処理におけるDXの推進][東京サーキュラーエコノミー推進センター]資源利用に係る情報発信や取組を支援068AI・ICT技術などを活用した資源の有効利用の仕組みづくり 都は、AIやICT等の先進的な技術の導入支援を行い、リサイクル業者や廃棄物処理業者の処理プロセスの高度化を図っていく。バイオマス資源の活用 生ごみやせん定枝といったバイオマス資源は、ゼロエミッションの観点から今後更に注目が集まると考えられるが、持続可能な資源としてのポテンシャルを十分に引き出せていない。そのため、都は、これらバイオマス資源の活用方策を検討するとともに、地域での循環の仕組みを検討していく。 また、災害時に発生した木くず等のバイオマス資源の処理に当たっては、早期の復旧・復興のための迅速な処理を行いつつ、再資源化にも配慮していく。電子化による事務処理の効率化の推進 電子マニフェストの普及拡大などにより、廃棄物処理業者の事務の効率化・合理化を推進する。また、事務処理へのRPA導入など、コスト削減だけでなく、事業継続性の向上にも寄与する取組を進めていく。法令等に基づく行政への報告や許可申請などについても、都は国と連携し、積極的に電子化を図っていく。スーパーエコタウン事業 都は、首都圏における廃棄物問題の解決と環境産業の立地を促進し、循環型社会への変革を推進することを目的に、臨海部の都有地に廃棄物処理・リサイクル施設を整備するスーパーエコタウン事業を行っている。公共関与の下で都内から発生する廃棄物のリサイクル促進に取り組み、最終処分量の削減につなげている。引き続き、スーパーエコタウン事業者と連携して、先進的で信頼性の高い廃棄物処理・リサイクルを促進していく。廃棄物処理施設等の脱炭素化 収集運搬車両のZEV化、廃棄物処理施設に設置されている設備・機器の省エネ化に向け、車両や施設の所有者に働きかけるとともに、廃棄物処理施設における脱炭素化に向けた取組について検討していく。また、清掃工場で生み出されるエネルギーを効率的に活用できるよう、エネルギーの面的利用の推進に向けた検討を行っていく。「東京サーキュラーエコノミー推進センター※9」と連携した取組の推進 都は、東京サーキュラーエコノミー推進センターと連携し、持続可能な資源利用についての情報発信や、資源循環に係る取組を支援していく。都民や事業者等からの相談を、センターが資源循環の情報発信・連携拠点としてワンストップで受け付け、様々な取組を効果的にコーディネートしていく。また、消費者の行動変容を促すための普及啓発に加え、リユースやアップサイクルなどサーキュラービジネスの創出を後押ししていく。※9 2022年4月に東京都環境公社に開設され、都民と事業者に持続可能な行動変容の促進 資源利用の流れをライフサイクルやサプライチェーンで捉え、脱炭素化に貢献し、森林、土壌、水、大気、生物資源などに対する影響を回避する取組を促進する。また、効果的に情報発信等を行い、都民や事業者等の行動変容を促していく。
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