東京都環境基本計画
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■[「POOL PROJECT TOKYO」]R3年度革新的技術・ビジネスモデル推進プロジェクト[食品ロス削減の取組の優先順位]発生抑制有効活用再生利用有効な取組の共有先進技術の活用フードサプライチェーンの連携防災備蓄食品の有効活用、フードバンクとの連携飼料化・肥料化等による食品リサイクル東京都食品ロス削減推進計画を基に作成066水平リサイクルの拡大 新たな樹脂を使わず、元のプラスチックと同等の品質に戻す水平リサイクルの拡大に当たっては、技術的な課題だけでなく、分別区分の設定、廃棄物処理法の運用などの社会制度上の課題も多いため、リサイクル事業者、メーカー、小売業者などと連携し、実効的な仕組みを構築していく。バイオマスプラスチック※4の利用 バイオマスプラスチックの利用に当たっては、使用される素材だけでなく、資源の採取段階で熱帯林の破壊がないかなどについても配慮する必要がある。素材の上流及び下流の状況も含めて十分に配慮することの重要性を情報発信しつつ、適切にバイオマス素材への転換を促進していく。※4 トウモロコシやサトウキビなど、植物由来の原料から作られたプラスチック先進的な企業と連携したイノベーションの創出 CO2排出実質ゼロのプラスチック利用はこれまでの取組の延長では実現できないため、これまでとは異なる革新的な技術・ビジネスモデルが必要である。そのため、カーボン・クローズド・サイクルの実現に資する新ビジネス創出を目指す有志企業グループの取組を支援し、企業間連携や共創を促進していく。使い捨てプラスチックの削減やリユースを基調とした社会の醸成 プラスチックの削減に当たっては、その製品や容器包装が必要なのかという観点から、身の回りのワンウェイ製品を継続的に見直していく。また、リユースを基調としたライフスタイルが定着するような情報発信を実施していく。 また、都有施設などにおける水飲栓を活用したPRを通じて、都民の環境配慮行動を促進していく。区市町村におけるプラスチック等の再資源化促進 2022年4月から施行されたプラスチック資源循環法を受け、区市町村はプラスチック製容器包装に加え、新たに製品プラスチックの分別収集及び再資源化を行うこととなった。都としても、プラスチック資源循環の更なる促進に向けて区市町村の取組を強く後押ししていく。都民、事業者の行動変容の促進 都民に対し、食品ロスに関する正しい理解の促進、冷蔵庫のストックチェック等の食品ロス削減行動の習慣化など行動変容を促していく。また、事業者に対しては、食品ロス削減に係る優良事例の共有などにより、ノウハウを普及していく。先進技術を活用した食品ロスの削減 ICT等を活用した高精度な需要予測の利用促進のほか、高度な包装・冷凍技術による食品のロングライフ化など、新たなビジネスモデルの構築を支援することで、食品ロス削減の取組を促進していく。食品ロス対策 食品ロス削減は、廃棄される食品を生産するための土地利用による森林伐採や農薬・肥料の投与量を減らし、生物多様性の劣化を抑えることにもつながる。 そのため、食品ロスの削減に向け、リデュースを基調とした、行政・消費者・事業者・関係団体が一丸となった対策を推進していく。

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