[サーキュラーエコノミーの概念][「カーボン・クローズド・サイクル」の考え方]0652030年目標施策の方向性●一般廃棄物※1のリサイクル率 37%●家庭と大規模オフィスビルからのプラスチック焼却量(2017年度比) 40%削減●食品ロス発生量(2000年度比) 半減※1 一般家庭の日常生活から生じる家庭廃棄物と、事業活動に伴って生じる事業系一般廃棄物に区分される 持続可能な資源利用を実現し、CO2排出実質ゼロを達成するため、製品や食料のサプライチェーンにおける環境負荷への配慮が必要である。リデュースやリユースを組み込んだ新たなビジネスや、革新的なリサイクル技術のビジネス化を支援し、リサイクルシステムのレベルアップを促進していくことで、サーキュラーエコノミーへ移行していく。 移行に当たっては、設計段階から廃棄物の出ない仕組みとすることを前提に、まずは資源消費自体の削減・脱物質化を最優先する。それができなかった製品等についてはリユースを図り、なお残る製品等については、同一製品又は他の製品の原材料としてリサイクルを誘導することで、資源の循環利用を強力に推し進める。特に、排出量が多い建築資材については、構築物等の長寿命化による廃棄物の発生抑制や、建設工事等での更なる利用促進を図ることなどにより資源効率を向上させる必要がある。また、バイオマス資源については、リジェネラティブ※2な生産への転換を進めていく。※2 生態系と調和した、持続可能な農業・林業生産水平リサイクル:元のプラスチックと同等の品質に戻すリサイクルマテリアルリサイクル:使用済プラスチック製品から再生樹脂を得るリサイクルケミカルリサイクル:使用済プラスチック製品から化学原料を得るリサイクルカスケードリサイクル:品質が低下した樹脂を他の用途で使うリサイクル新しいプラスチック利用の姿「カーボン・クローズド・サイクル」 プラスチックは様々な優れた特性を有する素材であることから私たちの生活に広く使用されている一方で、生産から廃棄までの各段階において気候変動や生物多様性の損失に影響を及ぼしている。量り売り、シェアリング、リユース容器などの「2R※3ビジネス」の主流化や水平リサイクルの実装を進め、持続可能で、CO2排出実質ゼロのプラスチック利用である「カーボン・クローズド・サイクル」を実現していく。※3 2R:リデュース、リユース
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