東京都環境基本計画
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[グリーン水素の活用例(燃料電池フォークリフト充填設備)]©東芝エネルギーシステムズ(株)0582030年目標施策の方向性●乗用車新車販売 100%非ガソリン化● 二輪車新車販売 100%非ガソリン化 (2035年目標)●家庭用燃料電池の普及 100万台●業務・産業用燃料電池の普及 3万kW●ゼロエミッションバスの導入 300台以上● 乗用車の新車販売台数に占めるZEVの割合 50%●水素ステーションの整備 150か所 グリーン水素の活用事例を積み上げ、利用に向けた基盤づくりを進めるとともに、多様な分野での水素需要を拡大し、社会実装を加速させていく。グリーン水素の利用に向けた基盤づくり水素製造設備の低コスト化・高効率化 グリーン水素の普及・利用拡大に向け、再エネを利用して水素を製造する水電解装置や、水素から電気をつくる純水素型燃料電池等の導入支援を行い、都有施設における導入も含め、都内のグリーン水素の活用事例を増やしていく。また、グリーン水素製造のコア技術である水電解装置の低コスト化・高効率化を促進し、競争力のある水素産業の発展を牽引していく。環境価値評価・活用に向けたインセンティブ等の検討 グリーン水素の普及に向けては、その環境価値を評価することで、事業者がグリーン水素を積極的に選択できるよう促していくことが重要である。 都の導入支援制度において、活用する水素の製造過程に応じたインセンティブの強化や、グリーン水素の認証、クレジット化の早期導入の促進など、環境価値の評価・活用に向けた取組を検討していく。国に対しては、環境価値の評価確立や、カーボンプライシングの導入などの規制的手法を含むインセンティブ策・仕組みの創設を要望していくとともに、都の各制度において、グリーン水素活用設備の導入等を評価することなども検討していく。グリーン水素の調達手法の検討 今後、グリーン水素の供給を増やしていくため、国外からの水素の受入拠点や、国内の水素製造拠点などから都内に大規模に搬送する手法について、近隣自治体や事業者とも連携し、検討を進めていく。運輸分野での水素利用拡大 走行時にCO2を一切排出せず、水素の充填時間が短いなどの長所をもつ燃料電池車両は、運輸分野において多様なニーズがある。運輸分野を水素エネルギー拡大の牽引役として、まずは、燃料電池車両等の活用を進めていく。都内水素ステーションの整備拡大と連動して展開することで、需給両面で水素利用の大幅拡大を図っていく。

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