東京都環境基本計画
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【電力に余裕のある時】【電力ひっ迫時(V2H)】出力90kW(2口タイプ)出力50kW©日産自動車(株)055Column充電放電~電力ひっ迫時も、ZEVを活用できます~ ■ 公共充電 EV充電器が社会インフラとして広く普及するよう、都は、公共用充電器の整備を強力に推進している。更なる普及に向けて、外出時に短時間で充電でき、充電渋滞の回避にも資する急速充電器(以下、充電時間の一層の短縮に有効ないわゆる超急速充電器を含む)を中心に導入を加速させていく。費用負担を軽減する効果的な支援策に加え、大規模建築物の新築時に充電設備の設置を促していく。また、東京都駐車場条例における地区の特性に応じた駐車場附置ルールの適用に際し、地域貢献策として設置を誘導していく。このような実効性のある施策により、充電器の設置ポテンシャルを一層掘り起こしていく。さらに、高速道路の急速充電施設の拡充を国に強く求めるとともに、都有施設への導入も加速させることでZEVの普及を牽引していく。 V2H(ビークル・トゥ・ホーム)※を家庭に設置することで、EVに充電した電気を放電し、住宅へ電力を供給することができます。例えば、40kWhの電池を搭載するEVの場合、一般家庭の約3日分の電力を賄うことができます。 昼に太陽光発電で作った電気をEVに蓄め、夕方にEVから住宅に給電することで、電力ひっ迫時のピークシフトに貢献できるだけでなく、災害時における非常用電源としても活用でき、EVの新しい可能性として期待が高まっています。※ZEVに搭載された電池から家庭に電力を供給できる機器EVは「走る蓄電池」?

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