東京都環境基本計画
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[普通自転車専用通行帯(自転車レーン)][複数事業者が共同で利用するサイクルポート][九都県市と連携したエコドライブに関する講習会]052自転車利用環境の更なる充実 自転車の活用推進に向け、誰もが快適に安心して自転車を利用できる環境の一層の充実を図るため、通行空間の整備や、自転車シェアリングの広域利用の促進、ニーズに応じた自転車駐車場の整備、交通安全対策の強化などの取組を進めていく。 地域の道路事情に応じた自転車通行空間等の整備を進めるとともに、国、都、区市町村が連携し、連続した空間の整備・ネットワーク化を推進していく。 自転車シェアリングについては、ポート用地の共同利用など事業者間の連携を図ることで広域的な利用を促進していく。また、区市町村や公共交通機関などと連携して利用者の利便性向上に向け取り組んでいくことで、更なる普及拡大を図っていく。デジタル技術を活用したモビリティ・マネジメントの推進 自動車走行量の抑制を図るため、公共交通機関の利用や、自転車・徒歩などCO₂排出を抑制する行動への移行を促進する施策を展開していく。 近年のデジタル技術の発展を踏まえ、SNS等のコミュニケーションツールの活用やMaaS※5による最適な移動手段の提供といった、新たなモビリティ・マネジメント手法の導入の検討を進めていく。※5MobilityasaServiceの略で、出発地から目的地まで、利用者にとって最適経路を提示するとともに、複数の交通手段やその他のサービスを含め、一括して提供するサービスのこと。環境に配慮した自動車の運転方法(エコドライブ)や自動車使用の合理化の推進 九都県市と連携したエコドライブに関する講習会の実施や、自動車環境管理計画書制度の対象事業者への自動車使用の合理化に関する指導等の強化を図っていく。自動車使用の効率化・合理化貨物輸送の効率化 貨物輸送評価制度では、近年の貨物輸送の現状を踏まえた環境負荷低減を評価する方法を検討していく。また、配送計画の最適化等を通じて、運送事業者の輸送効率向上を図っていく。同時に、一定の評価を得た運送事業者を優先的に選択してもらうなど、本事業のPRを行っていく。 また、貨物の大量輸送が可能なコンテナ輸送については、東京港のコンテナふ頭の整備・再編やAI等のデジタルを活用したコンテナターミナルの高度化を図るなど、港湾物流の効率化を推進していく。

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