東京都環境基本計画
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0512050年のあるべき姿2030年目標施策の方向性●人・モノの流れが最適化している●都内を走る自動車は全てZEV化している●再生可能エネルギーの利用が進み、Well-to-Wheelにおけるゼロエミッションが実現している●乗用車新車販売 100%非ガソリン化※2●二輪車新車販売 100%非ガソリン化※2(2035年目標)●乗用車の新車販売台数に占めるZEV※3の割合 50%●ゼロエミッションバスの導入 300台以上●小型路線バスの新車販売 原則ZEV化●ZEVインフラの整備 急速充電器 1,000基●ZEVインフラの整備 水素ステーションの整備150か所※2 非ガソリン化とは、ZEV※3とハイブリッド自動車にしていくこと。※3 ZEVとは、走行時にCO2を排出しない電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド自動車(PHV)・燃料電池自動車(FCV)のこと。(PHVはEVモードによる走行時) 東京は世界でも高水準の公共交通機関網を有する都市である。その強みを活かし、持続可能な都市交通への発展を図るとともに、便利で快適、かつ誰もが安心してまち歩きが楽しめるような、人中心のまちづくりを進めながら、ゼロエミッションモビリティの推進に取り組んでいく。 新たな技術を用いたモビリティサービスも生まれており、こうした技術の進歩等も見据えながら、Well-to-Wheel※1の視点からも取組を進め、脱炭素で快適なモビリティが活用され、誰もが移動しやすい利便性の高い都市を実現していく。※1 燃料を手に入れる段階(井戸)から実際に走行させる段階(車輪)まで全体を通しての環境負荷を示す概念 運輸部門のゼロエミッション化に向け、自転車や徒歩、公共交通機関の利用など、CO₂排出を抑制する行動への移行を図っていく。また、自動車交通量の抑制や交通流の円滑化に資する施策により、人・モノの流れを効率化していく。その上で、利用する車そのものを脱炭素化するため、走行時にCO₂を排出しないZEVへの転換を強力に推進していく。CO₂排出を抑制する移動手段への転換公共交通ネットワークの充実 脱炭素に資する移動手段への転換に向け、鉄道ネットワークの整備・充実等を推進するとともに、バスやタクシー、デマンド交通などを組み合わせ、駅等を中心に誰もが移動しやすい交通環境を充実させる。交通結節点での乗換改善や都心と臨海地域を結ぶBRT※4の運行等、地域の特性に応じた総合的・効率的な地域公共交通ネットワークの形成を進め、CO₂排出を抑制する行動への移行を促していく。※4 「BusRapidTransit」(バス高速輸送システム)の略。連節バスの採用、走行空間の整備等により、路面電車と比較して遜色のない輸送力と機能を有し、定時性・速達性を確保した、バスをベースとした交通システムを指す。

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