東京都環境基本計画
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2050年のあるべき姿自然に対して畏敬の念を抱きながら、地球規模の持続可能性に配慮し、将来にわたって生物多様性の恵みを受け続けることのできる、自然と共生する豊かな社会を目指していくため、次のとおり、生態系サービスごとのあるべき姿を示す。○ 供給サービス:都内外の自然資源を持続的に利用する都市○ 調整サービス:自然の機能が発揮されたレジリエントな都市○ 文化的サービス:自然の恵みにより生活を豊かにする都市○ 基盤サービス:豊かな自然があふれ生きものと共生する都市また、生態系サービスごとのあるべき姿に加え、大都市東京ならではのあるべき姿を次に示す。○ 都内のあらゆる場所で生物多様性の保全と持続的な利用が進んでいる○ 都内だけでなく、日本全体・地球規模の生物多様性にも配慮した行動変容が進んでいる1 生物多様性の保全と回復を進め、東京の豊かな自然を後世につなぐ2 生物多様性の恵みを持続的に利用し、自然の機能を都民生活の向上にいかす3 生物多様性の価値を認識し、都内だけでなく地球規模の課題にも対応した行動にかえる戦略2 生物多様性の恵みを受け続けられる、自然と共生する豊かな社会の実現2030年目標○ 自然と共生する豊かな社会を目指し、あらゆる主体が連携して生物多様性の保全と持続可能な利用を進めることにより、生物多様性を回復軌道に乗せる (=ネイチャーポジティブの実現)○ 生物多様性バージョンアップエリア10,000+※  2030年までに「自然地の保全管理」、「みどりの新たな確保」、「公園・緑地の新規開園」により、生きものの生息・生育空間や生態系サービスの維持・向上が図られるエリア=「生物多様性バージョンアップエリア」10,000haの達成を行政として目指し、みどりの質の維持・向上とみどりの量の確保・拡大が図られている※ OECM(保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)など民間等の取組を「+(プラス)」で表現し、様々な主体とともに目指すことのできる目標とする○ 新たな野生絶滅ZEROアクション  2030年時点で、新たに野生絶滅となる種がゼロとなるよう、減少している野生生物の保全・回復を図るための取組が様々な主体とともに実施されている○ Tokyo-NbSアクションの推進 ~自然に支えられる都市東京~  自然を活用した様々な解決策(NbS)となる取組が、行政・事業者・民間団体などの各主体において推進されている○ 生物多様性都民行動100% ~一人ひとりの行動が社会を変える~  生物多様性の保全と持続可能な利用のため、生物多様性の危機を自分事として捉え、都民や、事業者・民間団体等、都内で活動するあらゆる主体の行動が生物多様性に配慮・貢献したものに変わっている149

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