東京都環境基本計画
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生物多様性の保全・みどりの創出水循環の再生と水辺環境の向上ヒートアイランド対策景観形成・歴史的・文化的遺産の保全・再生配慮項目共通配慮事項・生きものの生息空間としての緑地や陸水域、干潟や海洋の保全・創出を推進するとともに、希少種の保全を図る。・貴重な生きものの生息環境を改変、分断しないように配慮する。・ 新たな植栽を行う際には、緑の質の向上と緑の量の十分な確保に努める。地域に応じた在来種を植栽するなど、生態系に配慮した緑地や水辺を積極的に創出し、民間認証や都の登録緑地制度を目指すなど、生物多様性に配慮したみどりの創出を図る。・ 開発に当たっては、既存の緑地、自然地の最大限の保全を図るように計画し、地域の生態系への影響を回避・低減する。そのままの保全が困難な場合でも、既存の樹木等の移植を検討する。伐採や改変が必要となる場合には、代償措置として可能な限り緑の連続性や生物の生息環境の再生・回復を図る。・ 周辺地域の植生や生態系を踏まえ、生物多様性に配慮したみどりの保全・創出を図り、エコロジカル・ネットワークの形成を図る。・河川沿いの緑化や隣接する公園緑地等との一体的整備を進める。・ 人が自然とふれあう場を確保するとともに、森林・緑地の利活用や維持管理に際して、様々な主体の参加を促し、みどりがより身近な存在となるような方策を取る。配慮項目共通配慮事項・水資源の使用を最小とするよう施設を計画する。・ 下水道の未普及地域においては、下水処理計画・能力に応じた開発計画を前提とする。必要な地域では合併処理浄化槽の整備を行う。・水辺に放流される水質を向上するため、合流式下水道の改善対策や高度処理等の導入を進める。・ 地域特性に合わせて、積極的に浸透・貯留を進めるとともに、下水処理水を利用した再生水、循環利用水や雨水の利用を進め、そのための施設を整備するなど、水循環の回復を図る。・水質に応じた水の有効利用を考える。・ 川や運河を生かしたまちづくりを推進する。河川などの周辺では、水系を軸とした水と緑のネットワークにつながるよう、緑化や水辺の整備を進めるとともに、水辺へのアクセスの確保に努める。・集中豪雨等による浸水被害の防止など、安全性の向上に努める。配慮項目共通配慮事項・都市開発等に当たっては、地域の微気候を十分検討し、風通しや日射の確保・遮蔽を考えた施設立地、計画を立てる。・開発における人工排熱を極力抑制する。・緑化を積極的に進める。人工地盤上や壁面の緑化、駐車場などの空間の緑化も積極的に進める。・舗装の種類に配慮し、保水性舗装や遮熱性舗装の使用に努める。・ 歩行者空間の快適性を考慮し、緑陰や庇ひさしを作る、舗装の種類を考える、適度な風通しを確保する、微細ミスト発生装置を設置する、などの対策を取る。配慮項目共通配慮事項・ 都市開発等に当たっては、地域の微気候を十分検討し、風通しや日射の確保・遮蔽を考えた施設立地、計画を立てる。 都市としての魅力を高め、首都にふさわしい景観形成に努める。・ 東京都景観計画で定める景観基本軸、景観形成特別地区及び一般地域における対象事業については、景観形成に関する方針及び基準等に配慮した計画とする。・ 東京都景観計画で都市開発諸制度を適用する大規模建築物等については、環境影響評価制度の手続きと並行し、事業の早い段階から協議を行うことにより、統一感のある街区の形成、歴史的建造物の保存や再生及び公開空地や緑地の整備などを図り、良好な景観形成に努める。・ 開発計画地内に歴史的・文化的遺産が存在する場合には、それらの適切な保全等を図る。・ 都選定歴史的建造物及び特に景観上重要な歴史的建造物の周囲100mの建築行為等において、歴史的景観形成の指針に配慮する。■ 既存緑地の保全 ■ 新たなみどりの創出 ■ 希少種の保全 ■ 雨水浸透による地下水の涵かん養 ■ 水の循環利用■ 水資源の有効活用 ■ 水害対策 ■ 地域の微気候への配慮 ■ 被覆対策 ■ 景観への配慮 ■ 生物多様性に配慮した緑化の推進 ■ 自然環境の保護と適正利用の推進 ■ エコロジカル・ネットワークの保全・創出 ■ 水辺環境の整備■ 排熱の抑制 ■ 「風の道」への配慮■ 歴史的・文化的遺産への配慮■ 緑化130

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