東京都環境基本計画
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118あらゆる主体と連携した環境配慮行動の加速 直面する環境課題を解決し、「未来を拓くグリーンでレジリエントな世界都市・東京」を築き上げていくためには、第2部で掲げた分野別の施策のあり方等を踏まえ、横断的・総合的に取組を進めることが不可欠である。行政だけではなく、都民、企業、団体など、東京に集積する全ての主体と相互に連携を図りつつ、主体的かつ積極的に環境対策を進めていく。また、そのような社会の仕組みを構築していく。 我々が今、目の当たりにしている危機は、行政の力だけでは乗り越えることはできない。都内区市町村はもちろんのこと、首都圏や日本全体、ひいては地球規模での取組が必要であり、都民や企業、団体などの参画が何よりも重要なファクターである。それが、持続可能な開発目標(SDGs)が掲げる、世界が合意した17の目標達成に資するとともに、複合的な社会課題の解決の貢献にもつながる。 都は、あらゆる主体の共感を得ながら、協働を働きかけ、共に環境課題に立ち向かっていく。都民、企業、団体等と連携した事業展開 都がこれまで実施してきた「チームもったいない」や「Clear Sky実現に向けた大気環境改善促進事業」、「Tokyo Cool Home & Biz」に関するイベントなど、波及効果が高く、創意工夫を図った、都民や企業等が参画しやすい取組を拡充していく。 更なるムーブメントを醸成していくことで、都民や企業等を積極的に巻き込みながら環境課題への認識を向上させるとともに連携・協働を強化していく。都民・企業等との連携・協働 約1,400万人が暮らし、約63万の事業所が事業活動を行う東京では、都民と企業等の協力が取組の推進に最も大きなインパクトをもたらす。 一人ひとりが実践できるアクションを具体的に示しながら、都民や事業者を巻き込んだムーブメントを起こし、人々の暮らし方やビジネスの仕組み・行動のあり方を変容していく。・・「チームもったいない」・ 「もったいない」の意識を伝え、行動変容のきっかけをつくる活動に取り組む企業やNGO等の団体、個人を募集・ 食品ロスや使い捨てプラスチック削減、省エネなどの取組を通じて、個人の消費行動を変えることを目的とした枠組み・・ Clear Sky実現に向けた大気環境改善促進事業・ NOx、VOC対策に取り組む事業者等を募集し、取組を広く紹介することで、自主的取組による排出削減を促進・ 都民が大気環境に対する興味・関心を持つよう、SNS等を活用した呼び掛けやイベントを開催・・「Tokyo Cool Home & Bizイベント」・ 節電アクションの加速を呼び掛けるイベントを開催・ 知事、都職員などがクールビズのスタイル等を紹介するクールビズコレクションを実施したほか、家庭や事業所での節電・省エネやエネルギーの地産地消に向けた具体的な取組や機器、ZEVなどを展示・紹介第3部 政策の実効性を高める横断的・総合的施策

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