[生物多様性に関するシンポジウム][環境人材の育成][里山保全地域での稲の脱穀体験活動]0982030年目標施策の方向性●生物多様性都民行動100% ~一人ひとりの行動が社会を変える~ 生物多様性の保全と持続可能な利用のため、生物多様性の危機を自分事として捉え、都民や、事業者・民間団体等、都内で活動するあらゆる主体の行動が生物多様性に配慮・貢献したものに変わっている 東京における生物多様性への理解や関心、認知度は依然として低いままである。生物多様性の保全と回復を進め、その恵みを持続的に利用するためには、都民をはじめとした各主体が、生物多様性の価値や今ある現状を正しく認識し、理解と関心を深めていくことが重要である。また、生産から消費に至るまでのサプライチェーンのグローバル化により、地域における経済活動・消費行動が、国内だけでなく世界の生物多様性に間接的な影響を及ぼしている。 都民一人ひとりが、生物多様性の価値を認識し、生物多様性を自分事として捉えることができるようにすることで、あらゆる主体の行動を、都内の課題だけでなく、日本全体更には地球規模の課題にも対応したものにかえていく。 加えて、都内で気軽に生きもの観察、自然体験、農業体験等ができる場所やイベントの普及啓発を積極的に行っていく。また、自然地における特定の場所や登山道等に利用者が集中し過ぎないよう、東京の多様な自然の魅力を発信するとともに、自然公園、都立公園などの利用ルールの普及啓発を推進していく。生物多様性の理解促進あらゆる主体における生物多様性の理解の促進 区市町村における生物多様性地域戦略の策定・改定を推進していく。また、関係者間の連携・協力を促進し、必要な情報の提供、助言を行う機能を持つ拠点の整備を検討していく。 さらに、インターネットや関連施設等を活用して生物多様性に関する普及啓発を推進するとともに、都の様々な分野の施策や計画を生物多様性に配慮したものとすることで、都民生活や経済活動における生物多様性の理解を深めていく。生物多様性を支える人材育成自然環境分野における環境教育・人材育成の促進 都内の様々な自然地や生物多様性について学ぶことのできる拠点施設などを活用し、自然環境教育や自然体験活動を促進していく。また、緑のボランティアや自然ガイドなど、東京の自然を守り持続的に利用する人材の育成を進めるとともに、都内の農林水産業や自然に根差した伝統工芸などの担い手の確保・育成を促進していく。生物多様性の価値を認識し、都内だけでなく地球規模の課題にも対応した行動にかえる
元のページ ../index.html#104