全掲載種の解説や減少要因等を記した「東京都レッドデータブック「東京都レッドリスト(島しょ部)」作成に向けた調査検討を実施69本土部版(2020年)と島しょ部版(2011年)オガサワラカワラヒワ全⻑14cm。本⼟のカワラヒワ(C.s.minor)よりオスは鮮やかな色彩,体重,翼⻑,尾⻑ともにやや⼩さいが,嘴が相対的に大きい。種子食で地上でも樹上でも採食を⾏う。1993年種の保存法に基づく国内希少野⽣動植物に指定。「島しょ部における新たな取組︓オガサワラカワラヒワの保全」⼩笠原の固有種であるオガサワラカワラヒワは、推定で、⺟島列島及び南硫⻩島にそれぞれ100個体程度まで個体数が減少している。そこで、危機の原因であるネズミ及びノネコの駆除を環境省と⼩笠原村で、外来植物の駆除を林野庁でそれぞれ実施している。東京都においては動物園と連携し、父島において人工飼育・繁殖(域外保全)の対応を2021年度から開始した。「東京都の保護上重要な野生生物種(東京都レッドリスト)」とは「東京都の保護上重要な野生生物種(東京都レッドリスト)」とは都内に⽣育、⽣息する野⽣⽣物の個々の種について⽣物学的観点から絶滅のリスクを評価したリスト平成10(1998)年に「東京都の保護上重要な野⽣⽣物種(1998年版)」を初めて公表して以来、「東京都レッドリスト(本土部)2020年版」概要「東京都レッドリスト(本土部)2020年版」概要今後の取組今後の取組本⼟部に⽣育、⽣息する野⽣⽣物の個々の種の絶滅のリスクを評価した「東京都レッドリスト(本⼟部)」を11 年ぶりに改定約10年毎に改定作業を実施(第2次リスト以降は、本⼟部と島しょ部に分けて作成)1.掲載種数︓1,845種・2010 年版レッドリスト掲載種数に⽐べ、約17%増加・新たに「藻類」を評価対象に加え、計11 分類群を掲載2.主な内容(1)都内の絶滅種︓207種(うち、新たに絶滅と判断された種︓80種)例)デンジソウ(植物)、ガムシ(昆⾍)等︓水⽥、湿地環境の消失に加え外来種等による影響が減少要因と考えられる。(2)新たにリストに追加された種︓447種例)ドジョウ(淡水⿂)︓水⽥、氾濫原環境の消失や異なる地域産の放流等により、近年まで普通に⾒られた種の絶滅リスクが高まっている。(本⼟部)」を作成、公表予定(2021年度から開始)(詳細)「東京都レッドリスト(本土部)2020年版」の公表
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