•人類が住み続けられる気候を維持するための地球温暖化の制御と生物多様性の保護は相互に依存する目標で、これらの達成は人々の持続的で公平な福利に欠かせない。•生態系の保護、持続可能な管理と再生のための陸域・海域での多くの対策が、気候緩和・適応及び生物多様性目標に向けたコベネフィットを生む。4つの危機35※IPBES:生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム開発や乱獲による種の減少・絶滅、生息・生育地の減少自然に対する働きかけの縮小による危機外来種などの持ち込みによる生態系のかく乱地球環境の変化による危機(気候変動)青色の矢印は脅威、白色の矢印は機会(貢献)を示す出典「生物多様性と気候変動」IPBES-IPCC合同ワークショップ報告書:IGESによる翻訳と解説詳細はこちら「生物多様性」とは生物多様性は、地球上の人間を含む多様な生命の長い歴史の中でつくられたかけがえのないもので、私たちの生活に欠かせない恵みを与えてくれます。(右図「4つの生態系サービス」参照)。ところが、様々な要因により、生物多様性の劣化が進みつつあります。これは4つの危機が原因となって生じています。生物多様性と気候変動の問題の統合的な解決をIPBES※-IPCC合同ワークショップ報告書では、など、両者の連関について言及しています。持続可能な都市に向けては、生物多様性と気候変動の問題解決に向けて、統合的な取組がより求められています。第1の危機第2の危機第3の危機第4の危機4つの生態系サービス気候変動、生物多様性と良質な生活の相互関係東京都生物多様性地域戦略改定ゼロドラフト東京都は現在、生物多様性基本法に基づく都の生物多様性地域戦略の改定に向けた検討を進めています。2021年8月には、東京における生物多様性の現状と課題、目指すべき将来像案などを「ゼロドラフト」として整理し、都民、事業者等に対して、意見募集を行いました。生物多様性と気候変動の連関
元のページ ../index.html#37