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更新日:2018年2月9日
※ディーゼル車規制開始時の情報です。
ディーゼル車NO作戦を振り返る
○第2段階:(平成11年12月〜平成12年12月)
規制案の具体化に向けた取組み
「ディーゼル車NO作戦」にはマスコミ報道だけでなく、都民の皆さまや事業者の方々から多数のご意見、ご提案をいただくなど大きな反響がありました。そこで東京都は、「5つの提案」(前述)に関する議論をふまえて、今後のディーゼル車対策の基本的考え方と施策の方向を示した「ディーゼル車排ガスに挑む9つの施策」を発表し、その実現をめざす「ディーゼル車NO作戦ステップ2」を平成11年12月16日から開始しました。
ディーゼル車対策:東京の選択
都のディーゼル車対策についての基本的考え方を次のように再確認し、その考えに沿って、施策を具体化していくことにしました。
1 | 都民の健康を守るため、東京における自動車利用のあり方、とりわけ、ディーゼル車利用のあり方を抜本的に改める必要がある。 |
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2 | 東京では、地球温暖化対策を理由として現在のディーゼル車を増加させるべきでない。 |
3 | ディーゼル車の将来の可能性を否定しない。 |
4 | 経済性を理由にディーゼル車対策を怠ってはならない。 |
5 | ディーゼル車対策を重点とした総合的自動車公害対策を進める。 |
6 | 都民からの信託を受ける地方政府として、国や産業界を動かす。 |
これらの考え方を基本に「5つの考え方」(前述)を発展させた「ディーゼル車排ガスに挑む9つの施策」をまとめ、施策の具体化や実現を目指していくことになりました。
「ディーゼル車排ガスに挑む9つの施策」
1 | 大型貨物車やバス等へのディーゼル微粒子除去装置の装着義務づけ |
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2 | ガソリン車等と同等の排出ガス基準を満たさないディーゼル車の使用制限、 代替義務づけ |
3 | より低公害な自動車の使用促進 |
4 | 自動車に関する環境情報の公開と説明の義務づけ |
5 | 軽油優遇税制の是正 |
6 | 軽油硫黄分規制の強化と新長期規制の前倒し実施 |
7 | 東京の走行実態と乖離した排出ガス試験方法の是正 |
8 | 車検制度の環境面での充実と黒煙規制の強化 |
9 | 燃料電池車やモーダルシフトをも展望した長期戦略の確立 |
この施策案は大きく3つに性格分けされます。東京都での条例化によって実現を図るもの(1〜4)と、国に早期の制度改革をもとめるもの(5〜8)、さらに今後、長期戦略を確立すべきもの(9)、という3種類の性格の施策が含まれています。
これら施策の実現に向けてさらに議論を深めること及び都庁の率先した姿勢を示していくために5つの行動を開始しました。
「議論と率先的取組みを進める5つの行動」
1 | ●インターネット討論会PART2」の開催 |
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2 | ●「都バス・クリーン作戦」の実施など都庁自身の率先行動の強化 |
●都バスを所管する東京都交通局では、「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」の施行にともない、排気ガス基準に適合する車両への更新、既存車両へのDPF装置の装着、CNGバスの導入などを進めています。また、平成13年4月より都バスの全営業所等に低硫黄軽油を導入するなど、ディーゼル車の排出ガス対策に積極的に取り組んでいます。(交通局事業概要より) | |
3 | ●ディーゼル車対策の強化をめざす「東京青空フォーラム」の開催 |
4 | ●自動車排出ガス規制に関する国際シンポジウムの開催 |
5 | ●ディーゼル車排出ガスに関する健康影響情報の収集と分析 |
ディーゼル車対策実施プログラム案の策定
DPF装着の義務づけ、ガソリン車等への代替義務づけなどのディーゼル車対策に関し、具体的な施策の仕組み、実施スケジュール、規制対象などを明らかにする「ディーゼル車対策実施プログラム案」を本年度末を目途に策定します。
→ ディーゼル車規制の検討案(平成12年2月18日)
※この情報は、東京都がディーゼル車規制を導入するまでの一連の経緯などをまとめたものの一部です。
現在の規制内容などは環境局自動車公害対策部にお問い合わせください。
お問い合わせ
このページの担当は東京都環境局です。
